[実例] 不人気セクターへの投資について, どうやってそれを実行するのか①-悲観的なニュースは, 企業を買う際の最良の機会を与える-

日々のニュースの中に投資先のヒントが隠れている.
-悲観的なニュースは, 企業を買う際の最良の機会を与える-


去年の原油価格低迷はとても良い機会でした. 去年の 1 月から 2 月にかけて原油価格が 26 ドル台を付けた前後でエネルギー会社を買いました.





当時流れていたニュースは原油価格が十数年ぶりの安値にあり, どこまで下がるかわからない様な状況でした. こういう空気の中ではどうしても購入を手控えがちだと思います. しかしそういう時こそ, これまで高くて買えなかったセクターに投資する機会を与えます.
エネルギーセクターはその典型でした. この約 10 年間の原油価格の高騰により高止まりしていたエネルギー企業の株価が手ごろな値段に下がりました.

購入するにあたり本セクターの以下の 2 点に注目しています.

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① 原油価格について
16年 1 月下旬から 2 月上旬の原油価格 26~27 ドルは, インフレ率を考慮すれば, 1990 年代の 18~19 ドルと同程度の価格といえます. 昨今の原油消費量を考えれば27ドル前後であっても過去の価格と比較して十分に下がっているものだと判断しました.

② 原油の需要について
世界全体では, 年々原油の需要は増す一方であることは明らかです. 人や物の移動, 物の生産は原油を中心に動いています. どこかの国が不景気でも, 他の何処かは景気が良く. 平均すれば世界全体の GDP は2~2.5% で成長しています. この成長と同程度の原油需要は自ずと増えていくはずです. 特に原油消費割合の 20% はプラスチック, 化学繊維, 肥料や医薬品の主原料です. 中間層が増えればこれらの消費はそれ以上に増えます. 残り 80% は熱源および動力源としてですが, 人は安く手に入る燃料があれば際限なく使うのが常です. 安ければ買い手が現れ需要は増え, 一方で体力の無い供給者は淘汰され, いずれ需要と供給は拮抗します. ですから, ダブつく需要はおのずと解消に向かうことも明らかです.


①, ② の理由から 26 ドルよりさらに下落し, 何年もその価格で推移する可能性は低いと判断しました. それならば, 皆が悲観的になり売りたがっているときに, それらの買い手になっても良いと結論づけています.

こうして今回は, このセクターを購入する動機が生まれました. 次はどこを買うかです. セクターETFか, はたまた個別株か, 個別株ならどこを買うのか, ここでまた大きく悩むと思います.

次に続きます.

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