(実例, 投資哲学) 初月給を手にしたあなた!! 投資を始める好機です! そろそろお金にも内定を出してあげませんか?

資本家になろう.
投資家になるのはその道へ進む第一歩です.


投資を始めるのも何かときっかけが必要だったりしますよね. この初月給を投資を始める一つの機会としてみたらいかがでしょうか.



投資を始めたきっかけ

私が株式に関心を寄せ始めたのは 2003 年 19 歳の時であり, 当時の資産は一か月間住込みのバイトで貯めた 20 万円少々と微々たるものでした. 特に理由も無く貯めたお金だったためこれといった使い道もなくただ漫然と少額づつ食事や服に使っていました.

そんな中, 詳しい経緯は忘れましたが 『金持ち父さん貧乏父さん』 と出会います. これを読んだことで世界がガラリと変わりました. 世の中にはこういったお金の使い方があるんだ! 労働と銀行預金以外に稼ぐ術があることを知ります. この時お金に働いてもらうという考え方を知りました. この考え方は資本家への道を踏み出す第一歩だと思っています.


そこからです. 『この頑張って稼いだお金をよくわからないまま使って無くなるよりは (既に良く分からないまま 30% 程度消費したあとだったわけですが...) 何か価値あるものを買った方が良いだろう』との思いを強くします. 最後に注釈でバイトの詳細を書きましたが, 苦労して得た収入がいつの間にやら消えていくことに虚しさを覚えたんです.

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しかし 20 万円ほどの資金では出来る事は限られます.

以下に(可能不可能は別として)当時の選択肢と判断を載せています


項目 (判断)
単純に預貯金 (利率が低すぎて銀行に置いておくのは効率が悪く却下しました.)
不動産と実物資産 (先の本に影響され関心を持ちましたが価格が高すぎて当然無理です. 実物資産も同様でした).
有名なゆうちょの裏ワザ※ (これは実行しました. ただ, 定期貯金の延長のため物足りなさもあり貯金の1割でのみ実施しました)
株式投資 (20 万前後で十分に手が出せます. 掛かるコストとリターンを天秤に掛けたうえで実行しました. これは今につながる決断です. リスク資産を持つ決意は私の人生を大きく変えました.)

※ゆうちょの裏技: 月額単利の定期預金に 1000 円ずつ入金し, 郵貯の利息1 銭以上 1 円未満切り上げ処理を利用することで 1円/月の利息が付くモノです. これは年間を通すと 12 円の利息が得られ, 年利で表すと 1.2% となります. 低金利の時代に 1.2% の利回りを無リスクで得られる投資先でした. 当時, 投資先を決定する際のリスクフリーレートはこの 1.2% を考慮していました. 今でも多少意識します.

証券会社に相談へ(←今なら言えますがやったらダメなやつです)
金持ち父さん貧乏父さんでリスク資産を持つ決意をし, できる事として株式投資を選択しました. ここまでは良かったのですが, 当時は株式投資の右も左も分かりません. そこでとりあえずは証券会社へと向かうことにしました. とりあえず銀行口座を作るような感覚です. 当時は特にコレといった知識も無く,母方の祖父が使っていた日興証券に行き相談しました.

その時初めて売買に伴うコストの実額 (最低 2000 円程度) と, 口座維持管理料という手数料が毎年発生する事を知ります. 国内株の売買でさえ手数料に数千円かかり, 今では考えられませんが口座管理料で約3000円程度が毎年徴収されるため, 売買していなくても発生するコストがありました.  

ここで本気で悩みます. 「こんな費用が掛かるのでは株を買ったところで口座が維持できない.」 悩み, 探して得た当時の答えがまだ投資先として主流ではなかった J-REIT への投資です. 当時の利回りはなかなか良く 5~6% 程度が普通でした. これなら小口投資家であったとしても口座維持管理手数料も賄え, その上で配当金もしっかり残ります.

毎年の収支が合う目途が立ち, 具体的に買う銘柄も決まったため, 改めて日興証券に向かいましたが, ここでなんと出鼻をくじかれることになります.

口座開設を断られる
証券会社の窓口担当の方

『お客様のように社会的地位が確立していない方とのお取引きは致しかねます』
あぁ, そう, そうですかそうですか....
もうなんだよ! 無理なのかよ! 最初からそう言ってよね!

今思えば職もなく 20 歳前なので断られて当然なのですが, 口座すら作れないことの衝撃は大きかったですね.

しかしこの日興証券での出来事は実際に投資を始める前に, コストを意識して色々と考える機会が得られたので幸運だったと思っています. そんな訳でこれはこれで良い経験になりました. それに同じ取引するならコストはできる限り低い方が有利です. 断られて良かったと思います. これは日興さんのやさしさだったのでしょうね.

投資資金を含めた下準備.
その後一年を待たずに 20 歳となります.

その間に下準備として
①アルバイトで合わせて約 60 万の原資を作ります.
②低コストなネット証券の存在を知り, 成人を迎えると同時に口座をそこに作りました.

こうして投資家としての人生を歩み始めることとなります.

このようにして始めた投資は今とは異なり完全に逆張りでした. 過去記事の通り, 投機的な取引だったわけですが, 右肩下がりまたはボックス圏で推移する日本市場ではこうする他に手が無かったともいえます. しかし幸運なことに, 時にしくじりつつも徐々に資産を延ばすことが出来ました.

まとめ
私はこのような経緯で投資を始めることとなりますが, 資金が限られた学生であっても容易に行うことができたのです. そしてそれなりに市場に留まり, まだまだ途上ですがある程度の資産を築くことができたのです.

当時の私と同じく学生の方や, 卒業し職を得た方, アルバイトで生活されている方でも, 今ならより少ない資金でも十分に投資を始めることが可能な時代となっています. あとはネット証券に口座を開設するだけです.

始めることで, 当然元本割れのリスクも生じますが, 踏み出さないことで生じるリスク (機会損失) も当然あります. どうしても投資が不安と感じるのであれば, 前回の記事の様に投資可能額の ⅓ から始めればいいんです. これらの手法を利用することで, より良き一歩を踏み出す一助となることを願っています.



(余談: 住込みのバイト先はXIV山中湖でした. でもここ, 今思えば超ブラックなバイト先です. 担当業務はホテル併設のレストランでのウェイターでした. しかしこの仕事は開店前は下準備, 閉店後は片づけと清掃で時間に追われ, 開店中は大量に入る注文の処理に追われるので, 決して楽な仕事ではありません.

週休 2 日との契約だったはずが 30 日間働き続けることとなります. しかも 5:00-10:30(5.5h)  15:30-24:30(9h) 計 14.5 h/day 働かされてましたが, 間に5 時間の昼休憩を挟んでいるからと残業手当も付きません. 夜と昼で 3 時間づつに睡眠時間が分けられる過酷な生活を 30 日間休まず続けての時給が 800円ではちょっと低いですよね.

今思い返しても色々おかしいバイト先です. これは初めてのバイト経験だったため待遇の良し悪しも分からず働きましたが, 自分の子供にはこんなバイトはさせたくないと思います. 今なら父が『学生の時の貴重な時間を次はもっと有意義に使おう』と言っていた意味が分かります. 学んだことも多かったですが, 費用対効果が悪かったですね. XIV の会員さん, アルバイト従業員には優しく接してあげてください. ちなみに運営はリゾートトラストです. 東証 1 部上場ですが, ぜったい株は買いません.

ただ一方で, もし簡単な仕事で同じ給料を貰っていたら今もただお金を浪費するだけの生活を送っていたかもしれません. 「過酷な労働の対価として得た給料を無駄にしたくない」 との思いが株式投資を始めるきっかけになった事を思えば, この経験には計り知れない価値があったことも事実です.)


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