2017年 11月, 現在の投資国, セクター比と配当利回り状況

投資方針
追加投資, 再投資と増配による配当成長を目指しています.
また, グロース株に分類される銘柄についても一定程度は投資を行い, 値上がり益についてもある程度は取り込むようにしています.


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さて毎月の恒例としている資産状況です (集計は毎月 27 日に行っています.).
再投資による元本上昇分を割り引いた含み益がおよそ 30% 程度になりました.
セクター別では引き続き情報技術が堅調な一方で, 値動きが緩慢な電気通信がその比率を相対的に下げました. 年初からこの傾向は続いています. 電気通信は高配当ではありますが MCD と PFF の比較の通り配当成長株の方が投資家の利益になるんですよね. それに気が付いてからは電気通信株への投資はあまり積極的ではありません.


それでは各項目を詳述していきます.


資産推移と売買について


集計はドル建てで行っています.
元本の推移が先月と若干変わっています. 為替計算の影響で実額より金額が1-2% 程度膨らんでいたため今月の報告から訂正しています.


追加投資と値上がり益により順調に資産規模が拡大しています. 今年は本当に好調な一年ですね. 資産状況の推移をまとめ始めてから毎月これしか言ってない気がします.


金融危機後より予断を許さない経済状態が先進国各国で続いてきましたが, 今年 9 月に FRB が 量的緩和の縮小を決定, 続いて ECB も10 月末に同縮小を決定いたしました. 緩やかではありますが世界は正常化に向けて舵をきりましたね. その一方で日本は出口が語られる状況に今だ無いようです. 政治も経済も迷走し続けて 25 年, 日本大丈夫か??


私の希望としては消費税を10%に早急に上げて, 得られた財源を高等教育無償化などで迷走, 無駄遣いせずにプライマリーバランスを黒字化する方向で正しく使ってほしいものです. いつまで日銀に財政ファイナンスさせる気なんでしょうね. こんな状況ですから私たちの様に自助努力として投資を行い資産形成, 自己年金づくりに努める必要がでてくるわけです.

資産運用を趣味で行っている私の様なタイプは良いのですが, 好きでもないのにせざる負えない方も中には大勢いらっしゃることでしょう. その心中お察しします.


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売買状況
さて, 先月の売買状況ですが 10 月中旬に GIS (平均単価 $56.54) の買い増しと GOOGL (平均単価 $977.39) への新規投資を行いました. 現在の GOOGL への投資状況は構成比の 1% を占めるのみですが状況を見つつ, 機会があれば買い増しをしていきます.


GIS について
K と比較した結果, 先月買い増ししてしまいました. その結果, 現在資産構成比の 2.09% を占めています. 今後は VDC などの ETF を通しての買い付けだけでよいでしょう.
なんだかんだ言っても Walmart で同社のシリアルは消費者の手に取られ買い物かごに入れられますし, 嗜好は変化しても簡単に朝食を済ませたいという人々の要求は必ず残ります. その期待に応えるのが同社の使命です. ちなみに私も GIS のシリアルには毎朝お世話になっています. 単身赴任の身にはこういった製品は助かるんですよね.


ただ, やはり懸念はあります. どのスーパーに行っても Yoplait が売れ残っているんですよ. 特に Walmart での売れ残りがひどいです. 他にも 5-6 種類程ヨーグルトの取り扱いがあるんですが, 毎回 Yoplait だけ全然減っていません. あまりにも不憫でこの前は久しぶりに 12 パックセットを買ってしまいましたよ. この様な状況を見ていると少し不安にさせられます. そんなわけで現在の構成比でしばし様子見です.


GOOGL について
日々の生活を Google に頼り過ぎており, 遅まきながら投資をしてしまいました.

私事ですが blog は Blogger, その広告は Adsense, スマホ OS は Android, ブログ記事の下書きや資産集計と管理, 妻とのデータ共有は Google Drive, 情報収集も Google 検索, Google patents, Google scholar といった状況で, もう Google 無しでは日々の生活が立ちゆきません. そしてそれは私生活に留まるものではないのです.


社内メールも Gmail, 同僚, 上司とのデータ共有も Google Drive によるファイル共有となっており日々の業務までもが全て Google のサービスを中心として進んでいます. もうなんというか Google のサービスが生活必需品なんですよね. しかも個人向けサービスの場合これら全てが無料で利用できるのですから言う事はありません.
そしてここまでどっぷりと各種サービスに漬かりきってきまうとスイッチングコスト (私の場合は主に手間) も大きなものとなってきます. こうなるともう逃れられません. 私以外にもこんな人は多いんじゃないでしょうか..


GOOGL の PER については現在 35 倍, 予想 PER についても 25 倍程度なので割高であることに疑いの余地はありません. ちなみに 2012 年前後の予想 PER はたったの 15 倍でした. 当時の空気感は以下の通りです.


世界の広告事業売上高に占めるネット広告事業のシェアは年々高まり, ネット広告がもうこれ以上にシェアを拡大することは困難であるとの試算から今後は収益の伸びが期待できなくなるとの懸念が強く持たれていた時期でした. 今ではそれが杞憂であったことが分かりますね.


仮に投資しておけば, 為替も加味して 3 倍くらいにはなってたんじゃないでしょうか. 素直に投資しておけばよかったと思います. しかしこの GOOGL 株の機会損失に対する経験もあり BABA 等には臆せずに投資を行うことができたのだと思えば良い経験だったのだと思います.


今後はこれまでと同様の伸びは期待できない可能性もありますが, それでも GOOGL の今後に期待です.

セクター別構成比推移

本グラフは 2017年01月の資産 (値上益込) を 100 として各月末の資産残高がどのように推移してきたかを表しています(期間: 2017.01-2017.10末).


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前回の記事で少し触れた通り今年一年はエネルギー株が冴えませんでした. よって, 10 月末まではその構成比が若干落ちてきています. そろそろ買わないといけないところですが, 最近は原油高で各社の株価が持ち直していますので, 案外そのままでもいいかもしれませんね. 引き続き様子見です.


情報技術は GOOGL, BIDU JD, BABA などですが JD, BABA については一般消費財サービスに分類されそうと思い調べてみると JD は情報技術なのでこのままで OK, BABA は耐久消費財サービスらしいです. 思い込みもあって今更ながらこれら分類の間違いに気が付きました. しかし分類の基準がさっぱりわからん...Amazon は一般消費財サービスに分類されているのにこの差はなんだ??めんどくさいしとりあえず今の分類のままでご容赦頂ければと思います.


さて, 今年は BABA の上昇が顕著であり私の保有銘柄構成割合 5.60% を占めるようになりました. そんなわけで現在同社の保有割合が構成比 1 位となっています. 10 月は停滞気味でしたが同月後半から今月初めは調子がいいですね. 11/02 の決算報告で好業績が明らかとなったために上場来高値を更新しています.


コピーブランド商品問題で揺れていた時に投資し始めましたが今のところはそれで正解だったようです. BABA の売り推奨一色だった WSJ やアナリストは今では掌を返したように買い推奨していますね. しかし PER 59 倍, 予想 PER 35 倍とすでにかなり割高な水準となっていますから, これからさらに買い向かう気にはなれません. むしろ有事の際には 100 ドル割れる可能性も残されています. 株価が落ちるかまたは株価はそのままに適正な PER と呼べるまで業績が伸びるかするまで再投資は保留ですね.


各月の全体を 100 とした場合
高配当を拠り所として昨年までは投資を行っていた関係で年初は電気通信の割合が大きかったですが, 他のセクターの値上がりと再投資によって電気通信の構成比が 26% まで下がりました. 買い増しを続けている生活必需品と一般消費財で構成比の 18% を占めるまでになっています (現在の投資方針への転換は MCD (増配銘柄) と PFF (安定高配当銘柄) の差に遅まきながら気が付いたからです). 引き続き再投資によってセクター比の調整をおこなっていきます.

電気通信とエネルギー以外は順調に株価が伸びています. 10 月後半から原油価格が上昇してきていますから, エネルギーセクターの株価も現在はじわじわと上昇を示しています. RDS, BP 共に, 段々と驚くほどの高配当ではなくなってきましたね.


国別構成比推移
買い増しを続けている米国株の構成比は順調に上がっています. しかしその一方で各国それぞれの構成銘柄についても値上がりしている関係で, 基本的には構成比に大きな変化はありません.

各月の全体を 100 とした場合

引き続き米国株の買い増しを行ったため投資比率が約 22% となりました. 覇権国たる米国とその地位へのキャッチアップを狙っている中国が, それぞれ同等程度の投資割合となるまでリバランスできるのが理想です. しかし投資額も大きいのでいつになるかはわかりませんね. のんびり買い増ししながら中国株に過度に依存する資産状況を引き続き調整していきます. 私のポートフォリオで日本株の上昇を支えているのはリクルートです. しかし値上がりしたとはいえ構成比の1.46% しかありませんからその影響は残念ながら限定的です. もう少し買っておいてもよかったかもしれません.


YOC と配当利回り推移


※全保有株の総額で求めた YOC と利回りです. よって, 無配銘柄も含まれた値となっています.
YOC が 4.65%, 配当利回りが 3.72% となっています. 無配銘柄や低配当利回り銘柄への投資も最近行っていますから利回りが下がり気味ですね.


受取配当金増減率


定期的な買い増し, 保有株の増配と特別配当もあり, 年初から 27% 弱の増加です. 特別配当が剥落する来年はマイナス成長になりそうなので今のうちに増やしておきたいところです.


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投資先選定方針
1.セクター比のバランスを加味しつつ銘柄を選択する.
2. 銘柄の選定は配当成長に主眼を置く.
3. その一方で, 値上がり益を狙える銘柄であれば無配でも投資対象として許容する.


3 項目のせいで何でもアリになっているように見えますが, グロース銘柄についても節度を持って取り込む分には良いと思っています(´・ω・) 私の場合, リスク資産の 15% 前後までは許容しています.


そういえば先月投資した SUBX が, 昨日時間外取引で暴落 (-7%前後) していましたが, ふたを開けてみると. 2.5% 前後のプラスで推移していますね (11/03 24時現在). グロース株投資は難しいのぅ(´・ω・`)
Let's enjoy investment!


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